Dの日記 PAGE18〜21
PAGE18
そしてあくる日
S高等学校 3年1組
午前08:30
青木「おはよ。」
生徒A「オス。」
生徒B「よう青木、なんか顔色悪いぞ。寝不足か?」
青木「あぁ…なんかそうみたい。」
生徒A「オナニーのしすぎには気をつけろよ。」
青木「バカ、そんなんじゃねえよ。」
教師「さぁみんな席につけ。出席を取るぞ。」
ガタガタガタ…
生徒C「起立!…礼!」
昼休み
青木「あゆみのやつ、あれからどうしたかな。ちょっと教室に行ってみるか。」
青木はあゆみのクラスへ行ってみることにした。
PAGE19
3年5組 柴田あゆみのクラス
青木「えーと…」
生徒D「お、青木じゃん。どうした?」
青木「あ、ちょうどよかった。あゆみ…いや、柴田いる?」
生徒D「柴田か?柴田なら今日欠席みたいだけど。」
青木「えぇ?」
生徒D「何か用だったのか?」
青木「い、いや…ちょっと…」
青木「…(おかしい…なんであいつ今日学校に来てないんだ…)」
5時間目 現代国語
青木「…(あゆみのやつ、なんで今日欠席なんだろ…)」
教師「えー…で、あるからして、この問題は…」
青木「…(まさかあいつ…いや、そんなはずは…)」
教師「では次の文を…青木、読んでみろ。」
青木「は??」
教師「どうした、早く読め。」
青木「あ、す、すみません。聞いてませんでした…」
教師「しっかりしろよ青木、テスト前の大事な時期だぞ。」
青木「す、すみません…」
そのとき、教頭が青木のクラスへやってきた。
コンコンコン…
教師「ん?…あ、教頭先生。」
教頭「ちょっと…」
PAGE20
教師「どうしました?」
教師は廊下で待っている教頭のところへ近づいた。
教頭「授業中申し訳ない、青木くんという生徒は確かこのクラスでしたな…」
教師「えぇ、そうですが。」
青木「…?(先生たち何をしゃべっているんだ?)」
教師「あの…青木が何か?」
教頭「ちょっと青木くんを呼び出してもらってもいいですか?」
教師「あ、はい。」
青木「?」
教師「おい青木、教頭先生がお話があるそうだ。すぐに行きなさい。」
青木「あ、はい。今行きます…」
青木は教頭に連れられ、校長室へ行った。
生徒E「おい、青木のやつ何かやったのかな。」
生徒F「下着ドロボーだな、絶対そうだ。」
生徒G「あいつならやりかねないな。」
ガヤガヤガヤ…
PAGE21
校長室
校長「授業中呼び出してすまんな、青木くん。」
青木「い、いえ…(げげ、なんで校長室なんかに…)」
校長「青木くん、こちらにいる方は警察の方だ。片桐警部補さんだ。」
青木「け、警察?!」
片桐「S警視庁の片桐です、よろしく。」
青木「ど、どうも…。あの…何かあったんですか?」
校長「青木くん、きみは5組の柴田あゆみくんの従兄だそうだが…」
青木「そうですけど…」
校長「では落ち着いて聞いてくれ。柴田くんは今朝、自宅で亡くなったそうだ…。」
青木「!えぇ?!」
校長「残念だが…」
青木「ど、どうして…!?僕ゆうべも彼女と電話を…!」
校長「それでだな青木くん、こちらの警察の方が…」
片桐「あぁ校長先生、私からお話します。」
校長「あ、そうですか…。」
片桐「青木くん、突然の悲劇で心中を察するが…。実はきみに二〜三聞きたいことがあるのだ。できれば署へ来てもらえないか?もちろん放課後でいい。」
青木「は、はい…。でもどうして僕に…?」
片桐「ゆうべのことや、その他被害者について少し聞きたいことがあるだけだ。安心してくれ、尋問ではない。」
青木「被害者?!…ってことはあゆみは誰かに殺されたってことですか?!」
片桐「実はそうなのだ、これは殺人事件だ。被害者は変死体となって発見された。」
青木「…(ま、まさか…まさかあいつ…!)」
片桐「どうかしたかね。」
青木「刑事さん!もしかしてあゆみは…!あゆみは冷蔵庫の中に?!」
片桐「!」
校長「冷蔵庫…?何のことかね、青木くん。」
青木「…(ハッ!し、しまった…!)」
片桐「…青木くん、きみはどうしてそのことを知っている?」
青木「い、いやその…」
片桐「………」
校長「刑事さん、いったい何のお話ですか?」
片桐「いえ、何でもありません。とりあえず青木くんには授業が終わり次第、署のほうへ捜査のご協力をお願いしてもよろしいですか?」
校長「あ、はい。よろしくお願いします。…いいかね?青木くん。」
青木「は、はい…」
片桐「…(この少年…どうも怪しいな…)」
[7]前 [8]次
[9]戻る
[0]HOME