人肉の味
[ウクライナ発]チェルノフツィの町外れにあるカントリーハウスで、世にもおぞましい事件が起きたのは2006年夏のある日のことだった。
その日、アレクサンダー・ステパニアクさん(当時41、教師)は友人4人を自宅に招いてバーベキューパーティを開いていた。

ウォッカのボトルを開けパーティが始まったのであるが、みんなほろ酔い加減でいい気分になった頃、突然、女の一人が「人肉ってうまいんだってねー」と話し出した。
そして、このあたりからパーティのムードは一変する。

パーティには女のボーイフレンド、アレクサンダー・ウォイツェシュコ(34)も同席していたのだが、彼は18年間の刑務所暮らしを終えて出所したばかりだった。
その彼が、いきなりそばにあった斧を持ち上げ、ステパニアクさんの頭めがけて振り下ろしたのだ。頭を直撃されたステパニアクさんは、その場に崩れ折れてしまった。彼は即死状態だったようである。
しかし、ここでバーベキューパーティはお開きになったわけではなかった。
この後には、まるでホラー映画さながらの場面が繰り広げられる。

ウォイツェシュコは、そこにいたもう一人の男、ドミートリイ・チューバ(45)に手伝わせ、ステパニアクさんのからだを解体し、小さく切り分け、グリルで焼いた。
そして、4人は人肉バーベキューを堪能したのである。

ステパニアクさんの亡骸は隣人たちに発見されたのであるが、その数時間後、警察は共犯者の女たち、リリア・キシリツァ(23)とスヴェトラーナ・ルパン(26)を逮捕した。
ウォイツェシュコは親戚の元に身を潜めていたのだが、2週間後に拘束された。そして、チューバは2ヶ月後、オデッサで捕まった。

警察の取り調べに対し、4人は人肉の味がどんなものか試したくてステパニアクさんを殺したと認めたという。
「彼は、俺たちに何にも悪い事をしたわけじゃない。ただ、みんな人肉を食ってみたかっただけさ」と、チューバは尋問中に自白している。

Good

カテゴリ:人間の怖い話
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