皮下の水袋
今から50年ぐらい前に、九州の天草というところに24歳の女性が住んでいたそうです。
この女性の下半身に奇妙なブクブクした皮下の膨らみが現れました。
この膨らみは、徐々にですが、確実に増えて行きました。
誰も診たことのない不思議な膨らみに、意を決したある医師が、思い切ってメスを入れてみました。すると……。

膨らみは皮下に出来た水の入った袋で、中に長さ数cmの白いクネクネした虫が入っていました。
袋はたくさんあり、中にそれぞれ虫が入っている様です。
早速、何という虫か調べられましたが、条虫(扁形動物)の幼虫らしいのですが、何の幼虫か、さっぱりわかりません。この虫は、恐ろしいことに、幼虫でありながら人の体内で分離して増えているようです。
日本で当時4例目、芽殖孤虫出現す!!!

どこから来たのか、幼虫は人の体内に入り、人固有の寄生虫でないためか成長せずに皮下をさまよい、そして自分の周囲に水の入った袋を作り、中で植物が発芽するように枝分かれして増殖し、増えた幼虫はまたさまよい増殖する。
治すには、一匹残らず手術で取らなくちゃいけませんが、すでに大変な数だったらしく、残念なことにその患者さんは亡くなってしまいました。

Good

カテゴリ:事件・事故
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