コンコン
俺にとっては洒落にならない話なので書き込む。
ここのアパートは風呂場と脱水所とトイレ、そして寝室が並んで北側にあって、それぞれに窓が一つずつある。
俺はそこの2階に住んでる。
んで夜中風呂に入ろうとした時の話なんだけど…。
風呂入る前にトイレに入ったんだ。用を足してたら、『コンコン』って窓を叩くような音が聞こえた。
パッと窓の方見たけど、そこには自分が写ってるだけ。外の様子はわからない。
気のせいかと思って脱水所で服脱いでたらまた『コンコン』って音。
今度は少しビビりながら窓に目を向けたけどやっぱり何もない。
湯船に浸かってたらまた『コンコン』。流石に怖くなってきて風呂からあがった。
きっと疲れてんだ、気のせいだ、って自分を納得させて寝室で布団を敷いて電気を消した。そしたら…
『コンコン』
背筋がゾワッとして鳥肌立ってるのが見なくても分かった。
カーテンを閉め忘れてる…。
俺は布団に飛び込んで、毛布手繰り寄せて丸まった。いつの間にか寝てた。
暗い部屋からなら窓を開けずとも外の様子がうかがえたことだろうけど、俺にはそんな勇気すらありませんでした。
一人暮らしの俺には洒落にならん。トイレも風呂も寝室も怖い…。
しかもすぐ隣に墓地あんだよなぁ…。
カテゴリ:不思議・不気味
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