赤い塩辛
ある男性が、一人の女性と付き合っていた。
5年も付き合っていたというので、付き合いとして長いほうだろう。だが、その男性は結婚するつもりはなかったらしい。
ある日、不運なことに、その男性は恋人を妊娠させてしまった。ちょっとした不注意だったのだろう。
男性は考え抜いた末に、恋人に堕胎をさせ、そして別れることにした。
かなりの修羅場だったようだが、どうにか別れることになった。
それから数ヶ月、2人は連絡をとることはなかった。
しかしある日、女性の方から小包が。「塩辛」とだけ書かれていた小包。
男性がその箱をあけると、ビニール袋の中に赤い塩辛がはいっていた。
「なんで、今になってイカ塩なんて送ってくるんだろ」
そう思ってビニール袋をあけたところ、その赤いものは塩辛ではなく、堕胎した赤子だったということだ。
カテゴリ:人間の怖い話
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