ビー玉を転がす
今からたぶん20年くらい前、私が7〜8歳の頃だったと思います。
当時は7月くらいから「あなたの知らない世界」と言う番組があり、心霊写真や心霊現象の再現フィルムなどが多く扱われていました。
自分はそう言う物が好きだったのでほぼ毎週欠かさず見てました。
その日も、TVを見終わった私はトイレに行きたくなって席を立ちました。
トイレに行くために廊下に出ると何か変なんです。
廊下からトイレまでは、直線距離でわずか4〜5メートルなんですが、ここから先に行ってはいけない気がしました。
なぜだか解らないんですが物凄く怖いんです。
その時に手元に大きなビー玉が(って言っても直径2cm程ですが)あったので、トイレに向かって転がしました。
距離は精々4〜5メートル。数秒もあれば壁に当たるはずなんですが、なかなか当たりません。
それどころか何時までもゴロゴロゴロゴロ転がっています。
不意に音に違和感がありました。
前に転がしたはずなのに、何故か後ろから音が聞こえ始めました。
「え!?」
と思い振り返ると、何故か足元にさっき転がしたはずのビー玉が転がっていました。
取り立てて怖いことではないのですが、その時はホントに怖かったです。
恐怖を感じないでトイレに行ってたら、私は何処に行ってたのでしょう?
カテゴリ:不思議・不気味
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