恐ろしい災厄
時は14世紀、ヨーロッパに小さな町があった。
その町には「恐ろしい災厄を封じ込めている」と言われている大きな鉄の箱があった。
皆恐れて近寄ろうとしていなかったが、ある日酔っ払った若者がふざけて箱のふたを開けてしまった。
町の人々が恐る恐る覗き込んで見たが、小さなネズミが一匹入っていただけでネズミはどこかへ走り去って行った。
「誰が最初に置いたか知らんが酷いいたずらだ」と誰もが失笑した。

だが、次の日から謎の病気が町中で流行り、しまいに国から国へと広まっていき数多くの人が死んだ。
のちに分かったことだがこの病気の名は「ペスト」。その感染源は───ネズミである。

Good

カテゴリ:動物
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