怪談のできるまで
俺にしてみれば笑いも出来るが当事者にしてみれば洒落にならないくらい怖い思いをさせてしまった話。
今は反省している。

俺が小学生だった頃、下級生の間でこんな話がでてきた。

「図書室に呪われた本がある」

どういう内容なのか興味があった俺は友達に詳しく聞いたのだが、曰わく、下級生が怪談話の本を借りたらしいが読み進めていくうちに
びたりと貼りついたページがあった為、剥がしてみたらしい。
開いてみたページは一面が血まみれで怖くなって返したとの事。
それに尾ひれがついて呪われた本になったらしい。
俺はその話を聞いて血の気が引く思いがした。

お分かりだと思うが犯人は俺だった。
以前、その本を借りた俺は鼻をかいだ途端に鼻血が出てしまい(いまでも鼻血が出やすい体質)多量の鼻血を撒き散らしてしまい、弁償するのが嫌だった俺はそれをそのまま返却してしまった。
それが呪われた本の本当の正体だった。

こういった下らない事が後々には怪談として語り継がれてしまう事が洒落にならない。

ちなみに弁償はしてない。

Good

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