夢の男
昨日見た夢を。
実家に帰ってのんびりしていると、外から「戦争ばんざーい!」「天皇陛下ばんざーい!」とかいう声が聞こえてきた。またドキュンな奴がいるな、と思っていたら、だんだん声が近くなってくる。どんな奴だろう、と思い顔を見てやるつもりで外へ出た。通りの向こうから、原チャリを低速でころがしながら、そいつはやってきた。20歳前後の男で、手に左手でなにかを振りかざしてながら、叫んでいる。よく見ると、スプーンを振りかざして、ノロノロと原チャリを転がしてくるのだ。
「あほな奴」と笑いながら見ていると目が合った。少しイッチャッた目でニヤリと笑ってくる。
そして周りをキョロキョロと見回し、俺の側でバイクを止め、すばやくスプーンをポケットにしまい、代わりにナイフを取り出して俺を刺した。
その間、奴はニヤけたままだった。
自分の笑い顔が歪んだのを感じた。
カテゴリ:人間の怖い話,夢
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