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●体験談スレッド

3:しゑひ:2012/11/04(日) 17:56:43
以前チャットでお話しした話です。
1人称が"私"になってますが、友人の話です。
ご了承下さぃ。


去年の夏休みの事、私は家族で従兄弟の家に1日だけお泊まりに行きました。
夜になり、「せっかく夏休みだし」という話になり、近所でも有名な廃虚に行くことになりました。
母や叔母は行かないと言ったので私、父、兄、叔父、従兄弟(兄)、従兄弟(弟)のメンバーでした。
廃虚に着いて話し合いをした結果、二人組のペアで廃虚に入るということになりました。
考えた結果、
兄&従兄弟(兄)
父&叔父
私&従兄弟(弟)
という、なんとも言えないペアになりました。

一組目:兄&従兄弟(兄)

無事に帰ってきました。

二組目:父&叔父

無事に帰ってきました。

三組目:私&従兄弟(弟)

廃虚の中に入ると涼しくて、従兄弟(弟)は怖いのか、ずっと私にしがみついていました。
特に何もなく出ようとした時、微かに、ホントに微かに"たす…けて"と言う声が聞こえました。
私はその後、従兄弟(弟)と走って父と兄達が待つ場所へ戻りました。

父に事情を話すと、兄達を呼んですぐさま家に帰されました。
家に帰り、母や叔母に、廃虚であった事を伝えると…
なんとあの廃虚は、数年前、原因不明の火事で、家に住んでた夫婦の子供が焼け死んだのだと言われました。

その話を聞いた後、背筋がゾッとしました。
その時、ふと、従兄弟(弟)の事が頭によぎりました。
あの時、従兄弟(弟)も聞いていたのでは…?

その事についても母に言った所、
「あら、おかしいわねぇ…」
と言われました。
何がおかしいのか聞くと、母はこう答えました。



「だって、従兄弟(弟)は怖がりだから行くわけないし…



廃虚に行った日、従兄弟(弟)は熱で、ずっと家にいたわよ」
と……

結局、あの時私と一緒にいたのは誰だったのか、今も謎に包まれたままだ。



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