夢リンク
投稿者:繭玉さん
これはニ、三年前の私の夢の話です。

ゴールデンウィークだったと思います、父方の実家(F井県)に妹と二人で泊まりにいったその夜。
私はやたら高いところ─例えるならビルの屋上─にいました。風が吹き荒れているせいなのか上半身が異常にグラグラしているんです。…というより、下半身には感覚を感じていなったのかも知れません。
下を見れば車が速いスピードで走っていました。

高速かと錯覚するくらい車の行き交う数は多く、スピードもありました。
すると突然背中を押されたような衝撃を受け振り向く間もなく、下へと落ちていきました。誰か、いたのかどうかは分かりませんが何となく背中に感触はありました。
リアルさを感じながら落ちたのは町中にある普通の地面。
血が流れる感覚はあり、頭に痛みも感じていました。
夢とはいえ死んでもおかしくない状況で私は生きていました。


目が覚めると壁に頭をぶつけるところで外傷はありません、時計をみると割と早い時間でした。
朝食を終え着替えてくると、何故か父に電話したくなり居間から電話をかけました。
(ちなみに母はGW休みがないので家にいない)

すると、ワンコールで出ました。

「(出るの早いな)おはようお父ちゃん」
「おはよう。なんかあったのか?」
「いや、電話したくなっただけやけど」
「そう?いや、俺もM(私)電話しようと思っててんけどな」
「私に?」
「なんか変な夢みたから」
「夢?」
「うん」
「どんな夢?」
「なんか高いところでMを肩車してたみたいでな、急に後ろから誰かがMを押してその高いところから落ちてん」
「……」
「落ちたMに大丈夫かって言ったら、かなり血は流れてるけど生きてるみたいでな。そんな夢やった」
「えぇ」
「どうしたん?」
「いや、なんていうか……私、ほぼ同じ状況で自分が落ちる夢みてんけど…」
「は?」
「下半身に感覚なかったんは肩車されてて地面についてなかったせいか…」
「え、何…もしかして同じ夢?」
「視点が自分とか、めっちゃ不気味や…」

家に帰って母(血筋的に霊感強い)に話すと
「死ぬかもしれんくらいの致命傷を現実で負うとこやったのを夢で回避したんやろうな多分やけど、良かったんと違うか?」
未だに分かりませんが、どうやら私は救われたらしいです。

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