ラブホの天窓
24歳くらいの頃?
あるラブホ行った時の話。 駐車場に入った時点からざわざわしてたが、週末で他の店は満室。止むを得ず入室。
「これはヤバい」と思った。
部屋全体の空気が冷たく重く、息苦しさを感じる。ベッドの他には粗末なテーブル、ソファー。

そのソファーの上に、異様な物が落ちていた。
手術で使うような、ステンレスのハサミ。
部屋には清掃が入っている筈なのに、何故こんな物が落ちているのか。

そのホテルは天窓が売りのところで、ベッドの上に天窓があったんだが、そこにかけられたカーテンが少し開いていた。
10cmもない様な隙間だったが、どうしても気になる。そこから誰かが覗いている様な感覚。とにかく怖かった。
異様な気配は連れも感じていた様で、とてもじゃないがセックスする気分ではなく、風呂も入らずにとにかく目を閉じて眠ろうと努力した。

窓から女が覗いている夢を見た。

翌朝目が覚め、逃げるように部屋を出ようとした時、それを見つけて全身の肌が粟立った。

昨夜、刃先を入口に向けて落ちていたハサミが、全く触っていないのに刃をベッドに向け、しかも閉じていたはずのそれは5cmくらい開いていた。

あれは本当に怖かった。

Good

カテゴリ:不思議・不気味
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