ドアの話
うちの兄は不思議なものをよく見る。俺が小さい頃からよく聞かされるのが「ドア」の話。
学校とか、家とか、色んなところで、突然見た事がないドアが現れるらしい。
開けてみた事があるか、と聞くと「ない」という返事が返って来たが、こないだ実家に戻って一緒に飲んだ時に「実は一度だけ開けた事がある」と告ってきた。
ドアを開けるとそこに顔の崩れた自分そっくりな奴がいて同じ様にドアを開けていたらしい。しかもそいつの背後には家族や友達にそっくりで同じ様に顔の潰れた奴らが無数にいて、こっちにノロノロと歩き始めて来た。
兄は速攻ドアをしめたらしいけど「もう少しで取って変わられるところだった」と語っていた。
ジョン・カーペンターの「prince of darkness」という映画を 思い出した。

Good

カテゴリ:不思議・不気味
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