ロマサガ2の思い出
小学生の頃、入院をした。
同じ部屋に同じくらいの年の男の子がいた。結構病院暮らしが長い子だったらしい。
そのころGBのロマサガ2が流行っていて、当然俺も持ってたんだ。
その子はGBを持ってなかったから貸してやってさ。
キャラの名前に俺とその子の名前、あと同室の爺二人の名前つけてさ。
やり方とか教えながらやってたんだ。

俺は退院の時、その子に「お前が退院してから返してくれ」って言ってGBを貸したんだ。
一年たっても、戻ってこなかった。
親父は「遠い所に行ったんだ」とか言ってた。子供心にその意味はわかった。

風邪をひいてその病院にもう一回行ったとき、看護婦さんがあのGBを渡してくれたんだ。
中のデータを見たらまだあったよ。俺とあの子の名前のついたデータが。
ずっとやってたんだろうな。GBはボロボロだったよ。
ファイル2に、やたらと弱いデータがあったんだ。
最初から始めてすぐ飽きたのかな?と思ってひらいてみると、
そのキャラ名は
「かんごふ」
「さんにこ」
「ろされる」
「たすけて」

Good

カテゴリ:人間の怖い話
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