ベランダの何か
私達家族がマンションに引っ越してから起こった出来事です。

部屋は三階にあるのですが、ある日帰ってくると、次男がベランダに向かって何やら独り言を言っているようでした。
近くに行き、聞いてみると
「○○先生はお家どこなの?」
とか
「おやつ食べる?」
とか、誰かに話し掛けている様子でした。
不思議に思い、次男に聞いてみると
「○○先生がベランダにいる」
との事。
最初は次男の遊びなんだろうと思っていましたが、流石に「ベランダ話しかけ」が2、3ヶ月も続くと気味が悪くなりました。

それも段々エスカレートしていき、アイスをベランダに置いたり、ベランダの何かとままごとをしたり。
怖くなった私は、ベランダにすだれをかけて、カーテンを締め切ったまま、ベランダには出ないようになりました。

何日か経つと、次男もベランダの何かの事はすっかり忘れた様で、話し掛けることは無くなりました。

もういいだろうと思ってカーテンをあけると、すだれの一部に大きな裂け目が出来ていました。
よく見ると、その裂け目は上から下に強い力で裂かれていて、その裂け目付近だけ指紋がびっしりとくっついていました。

恐怖のあまりその日から実家に居候。
荷物を取りに行くのも怖くて、引っ越しはまだ出来ていません。

Good

カテゴリ:不思議・不気味
[9]戻る
[0]HOME