G県厨(9/15)
用語解説

889 名前:難民『転生68』 投稿日:02/03/16 00:47 ID:Gv9YVHyi
遅くなりましたが、昨日の押し掛けのご報告です。
足らない頭で一生懸命考えているのですが、うまく伝わるか
かなり不安が残りますが、お許し下さい。
G県厨の押しかけ予告を再び貰っていた私は、家に帰ったら部屋にG県厨が居る!!!
みたいな状態を回避する為に、有給を貰って自宅待機。
待ち合わせの時間など知らないね・・・な私は、自宅で持ちかえり残業をこなしていました。
そして思ったより早く終わった喜びから、少し仮眠を取る事を選択しました。
しかし相手は空想上の生物の遥か上を行く超生物、私は気を抜かずに
肌よりも命と安全を選択し、化粧をして、しっかりと服を着たまま仮眠。
厨の言っていた一方的待ち合わせ時刻まで、まだ時間があります。
私が行かなくて、多少待ってから電車で来るなら、充分仮眠が取れます。
私はベッドに転がると、だんだんと気持が良くなりました。
その時、
いきなりインターホンがなりました。
時計を見るとそれは待ち合わせの時間よりも1時間弱早い時間でした。
私はお巡りさんが来てくれたのかな?などと思い、玄関へ飛び起きていきました。
「どちらさまですか?」
「わ―――――!やっぱり私の思いが通じてたんだ!
 テレパシーかな?な―んて、愛ですよね!!」
聞き覚えのある地獄の旋律・・・私は玄関に置いてあったテレコで録音開始。
扉の向こうの異世界生物ことG県厨は、私の返答を待つことなく、
マシンガンの様に話し続けました。
「やっぱり直接きて良かった!荷物重いから迷ったけど、さっき
 路線図見てたら、U駅まで行かなくてもD駅(該当駅名の頭文字ではないです)で
 乗り換えして、F駅でて(該当駅の以下略)そのまま
 直接G駅(私の最寄の駅ですが、頭文字以下略)に来た方が早いとおもったら、
 本当に早く着きました!驚いたでしょう!元から待ち合わせより少し早めに
 着きそうだったから、思いきって行動したの!でも、Aさんが駅に行ってたら
 どうしようかと思ったけど、私の行動がAさんにはわかってたんですね!
 先を読んで家で待っててくれるなんて!さすが私の相方!!」
すでにこの時点で私の総てが脱力していくのを感じます。
人間、怒を通り越すと脱力するのかなぁ・・などと思いつつ、交番に電話。
現在押しかけられ中、一人のようだと言う事を伝えると、すぐに行きます
との返答、私は早々に電話を切り、応戦再開。
「迷惑です。帰ってください。あなたに会う気は一切ないです」
「またまた―――!Aさんは私が居ないと困るくせに!私は別に良いんですよ!
 でもAさんが困るんじゃない?」
翻訳コンニャクが欲しいよ、真面目に・・・思わず小●館に助けの電話を
入れたくなりながら、必死に戦います。
「あなたがいる方が私は困ります。いい加減にして下さい」
自分で声が荒くなっていくのが分ります。もう来るなオーラを出しまくりました。
そうしたら、ついにG県厨に変化が現れたのです!
「あっ・・・ご、ごめんなさい・・・私、もしかして邪魔ですか?」
おお、ついに日本語が通じた!そうだよ、人間努力してがんばる事が
何よりも大切なんだよ!思わず嬉しさから強く答えました。
「はい、物凄く邪魔です。お帰りください」
「ごめんなさい・・・私、気が付かなくて・・・・」
おお、ついにG県厨に私の心が伝わった!みんな、ありがとう!
アドバイスありがとう!世界中のみなさんありがとう!私、幸せになれます!
「Aさん、人がいると原稿が出来ないタイプなんですね!
 気がつかなくてごめん、合同誌の編集は夕方からでも間に合いますね!
 それまで出かけてくるから、頑張って最後の追い込みをして!」
・・・・・・・・つ、伝わってないよ・・・確かに私、早とちりだったよ。でもフェイントだよ(泣)
現実を知らせる為に、私は慌てました。
「ち、違います!」
「良いんですよ、私が時間潰してくればすむ問題だもん!
 Aさんは気にしないで続き頑張って!荷物だけ重いからここに置いておくから、
 あとでしまっといてね!早くAさんの為に消えないとAさんが困っちゃう!私もカット書くの困っちゃう!」
扉を擦る音の後に、ボスンという音が伝わります。(多分荷物を置いた時の音でしょう)
そして走り去っていく気配。暫くなんの気配もしない不気味な状態。
扉を開けて確認したい。でも、もし外に居たら・・・しばらく悩んでいると、
足音がだんだん近付いてきました。
「Aさん、大丈夫ですか?」
お巡りさんでした。ちょっと遅いけど、渡りに船でした。
「大丈夫です。G県厨は外に居ますか?」
「だれも居ません。大きな鞄があるだけです」
私はチェーンを付けて扉を開けると、お巡りさんに今さっきの事を説明しました。
「それでは荷物は交番で預かります。それと近くに一人警備をつけます」
そして駈け付けてくれたお巡りさんは、何事も無かったにも関わらず、
嫌そうな顔一つしないで、大きな荷物を持って交番へと帰っていきました。
もう一人の(駈け付けてくれたのは2名でした)お巡りさんは、制服と言う事もあり、
その場に立つ事はしませんでしたが、本当にこまめに巡回してくれました。

仮眠を奪われた私はいつ再び襲撃されるか分らない事から、
ゆっくり落ちつく事ができず、とりあえず再びの襲撃に対する準備を確認、
本当に原稿を進めることもできず、気を落ちつかせる為に料理をはじめました。
(私の精神安定の方法のひとつです)たまにはお菓子でも作ろう。
そう思い家にある材料で料理を試みましたが、どうしても材料が足らない。
今なら近くに買い物に行けるかも・・・でも、厨に会ったら・・・
危険な橋は渡らない。石橋を叩いて渡る!そう思った私は違う料理に切り替え
できるだけ手が込んで、何も考えないですむ物を作り始めました。
下ごしらえが終わり、香辛料のブレンドを楽しみ、オーブンで焼き始めます。
テレビではグレート鬼先生が流れているころです。私がオーブンをスタートさせて
様子を見ていると、いきなり外から大声が流れてきました。
「Aさーん!助けて―!」
「暴れるんじゃない!」
その声を聞いた私は扉越しに叫びました。
「お巡りさんですか?もしかしてG県厨・・・・」
そう言い掛けた時、扉に物凄い音と衝撃が響きました。
「さわんないでよ!変態!セクハラ!!」
どうやら扉の前でG県厨が暴れているのをお巡りさんが押さえている様です。
そんなお巡りさんから扉の内側にいる私に声が掛かります。
「すみませんが、すぐに応援を呼んでください!巡回中で一人で、押さえきれません。」
その申し出に私は慌てて手にしていた携帯を回すと、応援の要請電話を掛けました。

「離せ―!私が何したって言うの!」
お巡りさんは(多分G県厨を押さえていると思われます)、揺れる声で答えました
(暴れるG県厨を押さえるので揺れていたものと思われます)
「君は未成年だろう?家出かも知れないから、保護するんだ」
「家出じゃ無い!私はAさんと一緒に暮すんだから!邪魔しないで!Aさんが私を呼んだのよ!」
しかし、お巡りさんは私のメールを既に読んでことの次第を知っているようでした。
(メールは警察に渡して事前に説明をしておきました)
「それは君の激しい勘違いだ。ほら、大人しくしなさい!」
お巡りさんはそれでも厨を諭すように必死に会話を試みますが、
如何せん、相手は厨です。しかもかなり強力な厨です。
お巡りさんと厨の会話は見事に歯車が合いません。
そうこうしているうちに応援のお巡りさん登場。暴れる(音のみの判断)G県厨、
だんだん遠ざかる声、はっきりと残ったのはお巡りさんの声でした。
「電話ありがとうございました。今、G県厨はパトカーに乗せましたのでこのまま
 交番の方に連れて行きます。落ちつきましたらご連絡します。」
「はい。いつもと同じですね。それよりも随分激しい音がしてましたが、怪我の方は大丈夫ですか?」
「大丈夫です。たいした事ありません」
たいした事無い?それって怪我はしてるって事?
私はG県厨がパトカーに載せたられたということに安心し、扉を開きました。
扉の目の前にいるお巡りさんは、見たところどこにも怪我はなさそうです。
「だ、大丈夫ですか?怪我は?」
お巡りさんはいきなり私が飛び出したことに驚いたあと、笑いながら答えました
「大丈夫です。ほら、ここちょっと引掻かれただけです」
見るとお巡りさんの手の甲には厨が引っかいたであろう幾筋かの赤い腫れ。
「今薬持ってきます。ちょっと待っててください」
私は室内にオロナインを取りに行きました。
その時でした。お巡りさんの叫びがあがって扉が閉まったのは・・・
「えっ?」
鍵が閉まる音に私が扉を振り返った時、そこには閉まった扉が・・・外の光りが無くなり、
室内灯に照らし出された玄関に立ち尽くす一人の姿・・・肩で息をするように大きく揺らす姿・・・
私を睨みつける瞳・・・乱れた髪・・・鬼の形相・・・
それは、G県厨母でした・・・

扉を己の背にし、ドアチェーンを掛けながら私を睨みつけるG県厨母。
な、なんで?どうして?私はそんな疑問を思い浮かべるよりも先に、
咄嗟に風呂場(ユニットバス、ちょっと頑丈な扉)に逃げ込みました。
鍵を内側から閉めると、扉が軋まんばかりの激しい衝撃、
「どうして家のG県厨ちゃんが、パトカーで連れて行かれるの!説明しなさい!」
私はなにがなんだかわかりませんでした。どうして彼女がここにいるのか。
どうして私はこんな所に逃げ込んだのか。もう、パニックです。扉がガンガン叩かれます。
私は自分の頬を想いきり叩くと、ゆっくり深呼吸しながら数字を数えました。
すぐに扉が壊される事は無い!そう思い必死に自分を落ちつかせます。
100%落ちつく事は出来ませんでしたが、自分の置かれている状態を把握するくらいの
落ちつきを取り戻す事は出来ました。
G県厨母がここにいる理由はわからないが、確かに居る。
部屋の鍵は閉められ、ドアチェーンが掛けられた。目の前の扉を挟んでG県厨母と二人きり。
扉の外にはお巡りさん。そしてG県厨母の叫びから、どうやらG県厨がパトカーで連行される時を
たまたま目撃した模様。そして部屋の中には凶器になるものが多数存在している。
これが私に与えられた情報のすべてでした。扉は鉄扉ではないので長くは持ちそうにないのですが
相手は普通の女性なので、18歳真性厨父に比べれば幾分持つと思われました。

外ではお巡りさんが必死に呼びかけているのが聞こえてきます。
私は扉を押さえつつ、自分の居るバスルームを見渡しました。
何か役に立ちそうなものは無いか・・助かる術はないか・・・・
バスルームに窓は一切無い。換気扇が一つ。バス用品が幾つか。
武器になりそうなものはヘアースプレーとトイレ洗浄用の柄のついたブラシ。
ヘアースプレーはライターでもあれば武器になりますが
(危険です。良い子の皆様は決して真似をしないで下さい)
ライターがありません。それでも希望を捨てずにポケットをあさると
指先に何か硬いものが触れます・・・家の鍵と車の鍵をくっつけているキーホルダ―でした。
扉は相変わらず軋みます。破壊は時間の問題です。私は意を決して扉から離れると、
換気扇に近付き、お巡りさんを呼びました。
「お巡りさん、聞こえますか!」
その私の声に答える天の助けの声が・・・
「Aさん、御無事ですか!大丈夫ですか?応援呼びましたから、もう少し頑張って!」
お巡りさんが無事で外に居てくれる。これが唯一の救いでした。私は換気扇越しに
お巡りさんに今の状態を説明。慌てる私の言葉を、お巡りさんは必死に理解しながら
落ちつくように声を掛けてくれます。どうにか私の現在の状況をわかってもらうと、
車のキーを使い、換気扇に掛かっているカバーのネジを開け始めました。
震える手で上手くいきませんが、なんとかカバーを外す事が出来ました。
私は換気の外カバーを無理矢理開くと、そこからキーホルダーごと外に落としました。
「家の鍵です。」
お巡りさんは確かに受け取ったと返事をくれました。今まで幾多の襲撃を防いでくれた
鉄扉でも、開いてしまえば後はドアチェーン、これならなんとかなるかも・・・

微かな希望が見えてきました。ですが、扉への襲撃は激しさを増します。
既にG県厨母の言葉はヒステリーを通り越して、猿の惑星に突入しています。
理解は出来ませんが、恐ろしさはMAXです。武器はトイレブラシのみ。
一回の攻撃を防げるかどうか怪しいものです。その時、私は最大の武器に気が付きました。
しかし、それは母厨と直接向き合う諸刃の武器、いちかばちかの賭けです。
扉も既に限界の状態でした。
(蹴っていた足もとの外側が割れたらしく、内側が直接波打っているのが見えるんです)
どっちにしろ、これ以上は持たない。
そう思った私は最後の覚悟を決めました。出来れば決めたくなかったけど。
母親厨がずっと扉を叩き続けているという事は、武器は持っていないと私は解釈しました。
持っていたらそこで終わりです。でも、扉が破かれれば、これ又おしまいです。
私は意を決して扉に手を掛けました。そしてドアノブを押さえながら鍵を外すと、
一気に扉を勢い良く押し開きました。母親厨はいきなり開いた扉を避けるように、
一歩後ずさりをしました。かわされてしまいました。母親はやっと出てきた私に笑みを浮かべました。
恐かった・・・鬼のような形相で、笑うんです。本当に目が光ってる様に感じました。
背筋が寒かった・・・金縛りってこんなななの?という状態です。
私は自己中心的かも知れませんが、自分が可愛いです。母親厨に何かされるのはごめんです。
ですが、そんな私に母親厨は飛びかかってきました。私は最大の武器を使用しました。
最大の武器、それは自分の体です。
母親厨は普通の体型、相対する私は何度も言ってますがコニーです。
私は既に手加減と言う言葉を忘れ、飛びかかって来た母親厨に力一杯体当たりをしました。
母親厨は本当に飛びました。そのまま床に転ぶように落ちました。
私はそのまま母親厨を飛び越えると、玄関まで走りました。するとそこには扉を開いて
ドアチェーンに悪戦苦闘しているお巡りさんが見えます。私は無我霧中で叫びました。
「どいて!扉閉めて!」
その私の剣幕に押されたのか、お巡りさんは扉をすぐに閉めました。
私は扉のドアチェーンを開けると、扉を開きました。ですが、そこまででした。
起きあがった母親厨が私に飛びかかったのです。しかし、既に遅かった・・・
自由になった扉は開かれ、お巡りさんが飛び込んできました。そして私を殴っている
母親厨を取り押さえると、私は解放されたのでした。
放心している私と暴れる母親厨を押さえるお巡りさん。数分後、再び応援のお巡りさんが登場。
しかし、G県厨本人とは違い、母親厨は、警察署の方に連行されていきました。
放心しきっていた私は、どうして良いかわからなかったのですが、そんな私にお巡りさんの一言が・・
「なんか焼いてるの?焦げ臭いけど大丈夫?止めた方が良い?」
その言葉に我に帰った私は慌ててオーブンに駆け寄ると、そこには焼けすぎて
黒くなった物体が出来あがっていました。
なんとか落ちつきを取り戻した私は、お巡りさんに連れられて警察署へ。
そこで事情聴取を受けました。その時母親厨に、怪我は無いと聞きました。
ちょっと一安心。これで怪我でもさせていよう物なら・・・考えたくない(泣)
そのままその足で交番へ行くと、泣きつづけるG県厨がおでむかえ。
そして私を見るなりG県厨が叫びます。
「Aさん酷い!私を騙して!傷付けた!もう立ち直れない!
 あんだのせいだ!私、もうぼろぼろ!最低!志んじゃえーーー!!」
私の方がぼろぼろだよ。叫びたかったです。
結局G県厨は父親が迎えに来て引き取られていく事になりました。


本日、貰った情報によるそれぞれの考えです。
G県厨:Aさんと同居。東京でやりなおす。プロになる  
母親厨:G県厨が東京に行くのを反対。
・東京で頑張る。私には才能がある。Aさんが認めてくれてる。
 Aさんは私が東京でやっていけるように、手を焼いてくれた。
 これから高校卒業までの間に、Aさんと二人でプロになる。
 Aさんの実力はいまいちだけど、私と一緒なら、何倍も良くなる。
 二人の利害一致するから、Aさんは私の後見人になった。
 一緒にプロになる為に頑張る。
↑これがG県厨の言い分。それに対する母親厨の返答は↓
・それなら、高校卒業するまで、東京で活動する事を許す。
 きちんと学校に入って、卒業する事。卒業までに
 なんかしらの形になっていたら、そのまま東京に住む事を認める。
 そうでない時には大学に進む事。
というものだったらしいです。そして同居をはじめる日を黙って、そのまま出ていった娘。
荷物を取りに来た宅配便業者で、はじめて部屋に置いてある置手紙に気が付いた母。
そして娘の決意が硬い事を知り、前回の非礼を詫びれば、私を許すつもりだったらしく、
娘の様子を見るがてら、私の所に謝罪を聞きに来たそうです。
そしてそこで目にしたのは、パトカーに乗せられる我が最愛のGちゃん。
私の部屋を見ると、扉を開きお巡りさんと話す私が居る!
そのまま走ってお巡りさんに体当たりして突き飛ばし
(いきなりの事で、お巡りさんは何も対応できなかったらしいです)
部屋に入り込み、あとは私の体験した流れになったようです。

今回は運に助けられた状態でした。本当に運が良かったとしか言えない状態です。
自分が情けないです。もし、母親厨が台所に気がついて包丁を出していたら・・・
もし私が買い物に行くかどうか悩んで鍵を持っていなかったら・・・
私がコニーでなかったら・・・(いえ、これはすごく嬉しいのですか・・・)
母親厨が私以上のコニーだったら・・・お巡りさんが突き飛ばされて怪我をしていたら・・・.
本当に情けない事だらけです。
ですが、今は運が良かった、偶然の幸運に守られた事を感謝しつつ、
18歳真性厨の攻撃に耐えています。
昨日は精神安定剤を処方してもらい、何も考えずに眠りにつきました。
本日、落ちつきを取り戻し、会社が終わってからテキストを纏めましたので
遅くなってしまった事をお詫び致します。
物凄く長くなってしまい、申し訳ありませんでした。

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